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キャンピングカーユーザーの行楽シーズンの旅行日数は1週間以内、予算は5万未満 (日本RV協会)


2012年6月11日 一般社団法人 日本RV協会 リリースから
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キャンピングカーユーザーの行楽シーズンの旅行日数は1週間以内、予算は5万未満
日数・予算において一般的な国内旅行の規模を上回るキャンピングカー旅行
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■ 1週間以上の宿泊を計画しているユーザーが2割強を占める

 キャンピングカーユーザーの旅行形態を継続的に調べている当協会では、前回、ユーザーが最も行ってみたい場所として「北海道」を挙げていること、また、ユーザーのうちの95%が、半径100キロ以上の遠隔地に足を運んでいることを明らかにしましたが、今回の調査では、1回の旅行における「延泊数」、及び同行する人の「人数」、そして1回の旅行に必要としている「予算」について、調べてみました。

 調査は、前回同様、当協会のホームページにアクセスするキャンピングカーユーザーを対象に、4月15日から5月15日にかけて寄せられたアンケートを集計しました。
 
 それによると、まず「延泊数」においては、調査対象となった173人のキャンピングカーユーザーのうち、132人(76.3%)の人が、「1週間以内」という回答を寄せ、続いて、31人(17.9%)の人が「2週間以内」と答えています。
 以下、「1ヶ月以内」(2.9%)、「3週間以内」(1.7%)と続き、「2ヶ月以内」、「さらに長期」という答えがともに0.6%で並びました。

 このことから、「2週間以内」という、わりとゆったりした幅で旅行計画を練っているユーザーが全体の94.2%を占め、なかでも「1週間以上」の長期旅行を計画している人が全体の23.7%もいることが判明しました。

 当協会が発行する『キャンピングカー白書2010』においても、キャンピングカーユーザーの1回の旅行宿泊日数は「2泊3日」(45.2%)を筆頭に「1泊2日」(28.4%)、「3泊4日」(13.8%)と続いていることを明らかにしています。それらを合計すると87.4%となることからも、今回調査の1週間以内(76.3%)という結果は、ほぼ白書の調査内容を裏付けているといえるでしょう。

 ちなみに、楽天トラベルが今年のGWに旅行予定を立てている人の「旅行期間」を調査したところ、「1泊2日」が38%、「2泊3日」が33%という結果を得たといわれています。これは観光庁などの調査で指摘されている「日本人の国内旅行日数は3日以内(2・09泊)」というデータをほぼ裏付けています。

 これに対し、「1週間以上」の長期旅行計画を練っている人が23.7%もいるキャンピングカーユーザーは、概して、長期旅行を楽しむ傾向が強いといえるでしょう。

 このキャンピングカーユーザーの長期旅行傾向を説明するカギが、2番目の調査結果にあります。これは、行楽シーズンのキャンピングカー旅行を計画しているユーザーに、その同行者の人数を尋ねたものですが、その結果、いちばん多い回答として「2名」(188票中77票/41.0%)という数字が上げられました。

 前掲の『キャンピングカー白書』においても、キャンピングカー旅行の同行者でいちばん多いのは定年退職を迎えた「夫婦2人」(全体の52.9%)という結果が出ているところから、リタイアして第二の人生を送っているユーザーが、時間にとらわれない自由な長期旅行を楽しんでいるという見方ができそうです。

 また、旅行同伴者の人数においては、ファミリー層の増加も目立ってきました。調査においては、「2人」がトップに上がりましたが、それ以下は「4名」(22.3%)、「3名」(12.2%)、「5名」(11.2%)という順に並んでいます。3名?5名と答えた人の数を合計すると、45.7%となり、「2人」(41.0%)を上回る結果となりました。

 『キャンピングカー白書』を見る限り、ユーザー比率においては、ここしばらく「夫婦2人」が大きな比重を占めてきましたが、今回の調査では、若いファミリー層にもキャンピングカーが普及してきたことが類推できそうです。
 

■ 1回の旅行に使う予算は、5万円前後

 今回の調査では、GWから夏休みまでの行楽シーズンにおいて、キャンピングカーユーザーがどのくらいの旅行予算を組んでいるのかも調べてみました。

 それによると、いちばん多い回答が「5万円未満」(172票中98票/57.0%)、次点が「10万円未満」(21.5%)、3番目が「20万円未満」、4番目が「20万円以上」という結果になりました。

 このことから、ユーザーの4割り近く(38.3%)の人が、1回の旅行に関して「5万円以上」の予算を立てていることが判明しました。

 ちなみに、先ほどの楽天トラベルの調査によると、1回の旅行予算については「3万円未満」と回答した人が半数以上であったといいます。

 それと比べても、キャンピングカーユーザーの「5万円未満」というのは、比率的に大きいことが分かります。

 2011年度の『レジャー白書』(日本生産性本部)がまとめたデータによると、日本人の種目別余暇の過ごし方において、参加人口6,290万人を記録した「ドライブ」が2年連続1位を獲得。2位は「国内観光旅行」(6,150万人)でした。いずれもキャンピングカー旅行と密接に関わる種目といえます。長期化する不況の影響を受けて、日本人の国内旅行者数は低空飛行を続けてきたといわれますが、今年のGWあたりから復調の気配を見せています。そのけん引役として、キャンピングカーの果たす役割に、大いに期待したいところです。


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